EAを使用すると自分でトレードするよりはるかに実績が出しやすくなると思いますが、それでもある程度は自分で管理しないといけません。
そんな人たちに人気があるのがMAM(マム)やPAMM(パム)になりますね。
しかしそれを巧みに利用した悪徳商法(立件できない詐欺)が横行しています。皆さんは絶対このような案件を引き当ててはいけません。
今回はどんなMAMやPAMMが詐欺的なものなのか、またその判別方法をお伝えしたいと思います。
いいMAMなのか悪いMAMなのか…是非見分けられるようになってください!
MAMやPAMMとはそもそも何なの?
コピートレードといって(ミラートレードとも言います)、特定の口座の取り引きをコピーして運用する方法です。
運用者が経験値の低い場合、市場の感覚をつかむのにも役立ちますが、多くは手軽にFX取引を利用したい人が好む傾向にあります。
コピートレードは主にこのような需要に応えるサービスとなります。
その中でよく使われるシステム名が
MAM(Multi-Account Manager)
PAMM(Percent Allocation Management Module)
なのです。以下にこれに関して詳細を記載していきますね。
MAMとPAMMの違い
MAMとPAMMの共通の仕組み
運用者が入金した資金はマスター口座と呼ばれる大元の口座で一括で運用されるのは同じです。
マスター口座での取引が各運用者の口座に分配されるのですが、その方法がMAMとPAMMで異なります。
MAM
MAMはエントリーした時点で分配が行われます。マスター口座でエントリーしたポジションのロットが各口座の証拠金量に応じて分配されます(ロット分配方式)。
メリットは取引段階から運用者が見ることができます 。
デメリットは最低でも0.01ロットは割り振られますので、最低資金が大きくなりやすいです。
トレードの閲覧が可能
最低資金がPAMMに比べて大きくなる
MAMのロット分配例①マスター口座の証拠金100万円で1ロットでエントリーした場合
Aさん⇒証拠金50万円、0.5ロット
Bさん⇒証拠金25万円、0.25ロット
Cさん⇒証拠金25万円、0.25ロット
MAMのロット分配例②マスター口座の証拠金100万円で1ロットでエントリーした場合
Aさん⇒証拠金60万円、0.6ロット
Bさん⇒証拠金30万円、0.3ロット
Cさん⇒証拠金10万円、0.1ロット
PAMM
一方PAMMは決済後分配が行われます(損益分配方式)。 そのため取引中は運用者の口座へ反映されず、見た感じ残高が増減しているだけのように見えます。
メリットはロットの分配ではないので少額でも運用が可能になること。1万円でも可能なくらいです。
デメリットは取引内容が運用者が把握できないことです。
最低資金額を下げることができる
取引の閲覧ができない
PAMMの損益分配例①マスター口座の証拠金100万円で10万円利益が出た場合
Aさん⇒証拠金50万円、5万円の利益
Bさん⇒証拠金25万円、2.5万円の利益
Cさん⇒証拠金25万円、2.5万円の利益
PAMMのロット分配例②マスター口座の証拠金100万円で10万円利益が出た場合
Aさん⇒証拠金60万円、6万円の利益
Bさん⇒証拠金30万円、3万円の利益
Cさん⇒証拠金10万円、1万円の利益
結局どちらがいいの?
双方メリットデメリットがあることをまず把握お願いします。
MAMは透明性が高いのがメリットかもしれません。しかし、それを利用してなのか詐欺案件はほとんどがMAMです。
見栄えが良く見えるのでしょうね。
PAMMは取引は見えませんから透明性は低いかもしれません。その代わり少額運用可能なので金額設定の自由度が上がっており、運用者の方針次第でリスクを抑えることができます。
詐欺かどうかという話を抜きにすれば、どちらもメリットがあると言えるため、付き合い方次第なのかもしれませんね。
双方にメリットあり!
どの様に詐欺に使用されるの?
集めた金は全部俺のものだ
簡単にいうと上記イラストのように、証券会社の仕組みを利用して全部持っていかれますね^^;
私、実はこの事業を始めたころに勉強のため紹介されるMAMに投資しまくりました。しかし全部溶けたんですね笑
絶対にわざとやられたという明確な理由がありますから、これらを説明していきます。
これを理解するにはまず証券の儲けの仕組み2パターンをざっくり覚えていただく必要があります。
A-bookとB-Book
大きく分けると
別名、No Dealing Desk(ノーディーリングデスク)方式
別名、Dealing Desk(ディーリングデスク)方式
に分けられます。本来は儲けの仕組みではなく取引方式の違いなのですが、これが儲けの仕組みにつながる認識です。
A-Bookは顧客の注文を直接流す方式で、証券会社は仲介するだけの立ち位置となります。
B-Bookは自社で注文を買い取ります。従って顧客が価値トレードとなれば自社から勝ち分を払い出し、顧客が負けトレードになればその分がすべて利益になります。
実は日本に出回っている国内・海外両方の証券会社のほとんどがB-Bookです。
これいいところと悪いところがあります。なんだかAのほうが健全そうに見えますが、Bでもちゃんとやっているところもあるのも事実です。
B-Bookの方がレバレッジを高くできたり、ボーナスを付けれたり、ゼロカットを付けれたり…いいこともあるんですが、脱線するのでまた別に記事を今度書いておきますね。
MAMを使ってお金を奪い取る仕組み
お気づきの方も多いと思いますが、B-Bookの証券を使ってお金を奪い取るんです。
しかも驚くことに、
詐欺案件用のB-book証券会社が存在するのです。
証券と運営元が組んでいて、
「目標金額まで資金が集まったらワザと溶かす」「利益は折半」
のような仕組みになっているわけです。
ここで注意してほしいのはよく使用されているような証券ではこういうことはやりません。証券会社が評判を落とすだけなのでデメリットが大きすぎるからでしょう。
XMやFXDD、TradeView、IronFX、IS6、HFMこの辺りではまず起こりません。
普段から使用していますが、この辺りは優良な業者だと思います。
見ている限り、名前も聞いたことがないような証券会社でしかこのようなことは起こっていませんね。
ちなみに私が運用していた詐欺系のMAMは、順調に運用されていたのにある時突然謎の巨大ロットが連続で入り一夜にして溶けました。
見るからにワザとやったなとわかりましたね。
お金は大事ですから、興味本位でこういう案件をやらないようにしましょう。
まともな案件と詐欺案件の見分け方
では、一番重要なことですがMAM、PAMMの案件の良し悪しを見分ける方法をお伝えしましょう!
詐欺案件の場合、この証券会社はA-Bookなので安心ですよ。
という業者が多いです。おそらくAだから変なことは絶対にできませんよと言いたいんでしょうね。
しかしそもそもA-Bookの取り扱いがある証券会社というのがそもそも少ないのと、実際問題本当にAかどうかなんて内部の人間にしかわからないでしょう。
現によく条件を見てみるとレバレッジがすごく高かったり、ゼロカットがあったり中身は明らかにB-Bookです。
何度も言いますがB-Bookが悪いわけではないです。B-Bookの仕組みを使ってお金を奪い取る案件ということになりますね。
私の体感ではこの証券はA-bookですというMAM案件は大体アウトではないかなと思います。
そもそもこのような案件にはそれ専用の証券会社が使われます。露骨に強制ロスカットを狙うトレードをするため、間違いなく信用は失われますから基本普通の証券会社はこういうことをやりたがりません。SNSで叩かれて再起不能になりますからね^^;
そのため、初めて聞くような証券会社が使われていることがほとんどです。
証券会社がグルなわけですから、スプレッドをとる必要がありません。そのためスプレッドをゼロかほぼない状態にできるそうです。
当然そうなるとトレードはめちゃくちゃ勝てます。いい感じに増えていくのでどんどん増資してしまう人が多いようです。
うまい話にはウラがある…
まとめ
MAMやPAMMは上手く使うと効率よく利益を上げられるシステムです。その一方これを悪用したトラブルも一定数存在しているのは事実です。
この記事を参考に、悪質な案件を引き当てないようにご注意お願いいたします。
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