どんなことでも上達するには、勉強が必要不可欠です。現にプロのトレーダーたちは、豊富な知識と経験を持って活躍しています。じっくりと努力すればある程度の結果までたどり着けるかもしれませんね。
ただ、その勉強方法がわからない人も多いでしょう。情報がありすぎて正直何を覚えたらいいのかがわからないと思います。
今回は初心者の方が知っておいた方がいいことをまとめてお伝えしていこうと思います。
FXの基本知識と用語を覚えよう
料理でも勉強でも、成功の鍵は「基礎」にあります。基礎が不十分な状態で、応用やテクニックを習得しても実践に活かせません。この原則は、もちろんFXにも当てはまります。
FXの取引手法や技術を学ぶ前に、「基礎知識・用語」を習得していきましょう。ここでは、FXのしくみ、専門用語、チャートの解析方法、ローソク足の読み方などを紹介していきますね。
FX初心者必見の基本知識5選
FXとは、国の通貨を組み合わせた「通貨ペア」を取引する投資です。FXで利益を得ることを「為替差益」といい、損失を被ることを「為替差損」と呼びます。
通貨の価格は、常に一定ではなく、需要と供給に応じて1秒単位で変動します。例えば、多くの人が日本円を購入したいと思うと、日本円の価値は上昇します。その理由は、需要が供給を上回るためです。反対に、多くの人が日本円を売却すると、日本円の価値は下落します。
例えば、日本円を100円で購入したとします。1日後、日本円の価値が101円まで上昇した場合、そのタイミングで日本円を売却すれば、1円の為替差益が発生します。しかし、日本円の価値が99円になったタイミングで売却すると、1円の為替差損が生じます。このように、FXで勝利するには、相場の分析能力を磨くことが重要です。相場の分析方法やニュースの分析方法を学び、レートの動きを正確に予測するための努力が必要です。
【通貨ペア】
通貨ペアは、2つの異なる国の通貨を組み合わせたものであり、例えば米ドルと日本円を組み合わせた通貨ペアは「USD/JPY」と表記されます。FX市場では、「メジャー通貨」として、ドル円やユーロドルなどが存在し、「マイナー通貨」として、メキシコペソ円やトルコリラ円などが存在します。
【スワップポイント】
スワップポイントとは、外国為替取引においての金利のことです。ある特定のポジションを1日以上保有すると、毎日一定額の金利が入金されます。ただし、通貨ペアによっては逆に金利を支払わなければならない場合もありますので、注意が必要です。
【レバレッジ】
レバレッジとは、投資資金を担保にして、実際の投資資金以上の金額で取引が可能になる仕組みです。たとえば、投資資金が10万円あり、レバレッジを10倍に設定した場合、100万円の投資資金があるとみなして取引することができます。
【ロスカット】
ロスカットとは、トレーダーの資金を守るために実装されている機能です。取引所が定めた基準に到達すると、自動的にポジションを決済します。たとえば、投資資金が100万円でロスカット率が20%の場合、損失が80万円に達した瞬間にロスカットが実行されます。
チャートとは、通貨ペアの価格変動をグラフで表したものであり、例えば5分足の場合は5分間の価格変動がグラフに表されます。1分足から月足まで様々な時間軸が存在するため、自分のトレードスタイルに合わせたチャートを選ぶことが重要です。短期取引をする場合は1時間足以下のチャート、長期取引をする場合は4時間足以上のチャートを参考にすることをおすすめします。
チャートは横軸が「時間」、縦軸が「価格」で表されます。例えば、1月1日の価格が100円で、1月7日の価格が105円だった場合、1週間で5円上昇したことがグラフから分かります。チャートを見ることで戦略を立てることができるため、トレードにおいて重要な役割を果たしますから、必ず見れるようになっておきましょう。
【スキャルピングトレード】
スキャルピングとは、数秒から数分で取引を完了する取引スタイルのことであり、一度の取引で得られる利益や損失がごくわずかであるという特徴があります。スキャルピングを行うには、高い判断力と集中力が必要とされます。
【デイトレード】
デイトレードとは、当日中に取引を完了する取引スタイルであり、リスクとリターンのバランスが「中程度」であるため、広く推奨される取引スタイルの1つです。ただし、為替変動リスクには敏感であるため、リスク管理には十分注意が必要です。
【スイングトレード】
スイングトレードとは、数日から数週間にわたってポジションを保有する取引スタイルであり、取引期間が長いためゆったりと取引することができます。ただし、急激な相場変動に巻き込まれる可能性があるため、高度なリスク管理能力が必要です。
【ポジショントレード】
ポジショントレードとは、半年から1年以上の期間で取引を行う取引スタイルであり、大きな利益を狙うことができますが、同時に大きな損失を被る可能性もあるため、徹底的なリスク管理能力と相場分析能力が求められます。
FXには、大きく2つの相場分析方法が存在します。
1つ目はニュース情報に基づく「ファンダメンタル分析」であり、
2つ目はチャートを用いた「テクニカル分析」です。
取引スタイルによって、どちらかの分析方法が重要視される場合もありますが、基本的には両方の分析方法を習得することが必要です。
片方だけに偏ると、得られる情報が限られてしまい、相場を読むのが困難になるからです。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析とは、世界のニュースや出来事を基に価格変動を予測する分析方法です。
ニュースや新聞などを積極的に活用し、世界情勢を把握することが必要です。特に注目すべきは、「米国雇用統計」です。米国雇用統計は、アメリカの労働省労働統計局が毎月発表する経済指標で、アメリカの雇用情勢を示します。
経済指標を見るときは、特に「結果の数値」に注目する必要があります。予想値よりも結果値の方が良ければ、経済成長の見込みがあると判断され、チャートは上昇する傾向があります。逆に、予想値よりも結果値が悪ければ、改善の余地があると判断され、チャートは下落する傾向があります。
また、要人発言や自然災害、紛争などの情報も大切です。経済指標だけでなく、様々な情報を取り入れて、相場の変動を予測するよう心がけましょう。
テクニカル分析
テクニカル分析とは、過去の相場の動きから将来の価格変動を予測する分析方法であり、チャートのみを用いて分析する場合もありますが、FX初心者は以下の補助線を活用して相場分析することをおすすめします。
・移動平均線:一定期間の価格から平均値を算出して、それを一本のグラフに表したもの。
・ボリンジャーバンド:移動平均線と上下2本ずつの標準偏差を組み合わせたテクニカルチャート。
・支持線:過去の価格の下値と下値を結んだ線。
・抵抗線:過去の価格の上値と上値を結んだ線。
テクニカル分析は主に短期取引に適した相場分析方法であり、迅速な対応ができるため、相場の急激な変動にも対応できます。また、プロと個人投資家の間で情報量の差が少なく、極めればプロ並みの分析が可能になるため、多くの投資家に愛用されています。
どちらが重要?テクニカルとファンダメンタルズ
結論として、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方が重要です。
「テクニカル分析を使った方が勝率は高くなる」ということはありません。
理由は、それぞれの分析方法が異なる役割を持っているためです。
ファンダメンタルズ分析は主に「相場の動き」を予測するために使われ、テクニカル分析は主に「売買タイミング」を探る際に使われます。
そのため、相場の流れをファンダメンタルズ分析で把握し、実際の売買タイミングはテクニカル分析で探ることが理想的です。
両方の相場分析方法を活用することで、取引の精度が高まります。結果として勝率が高くなるため、両方の分析方法を使えるように努力しましょう。
実践を始める前に押さえておきたいこと
余剰預金で始める
FXは、大切なお金を失う可能性があるため、本番のトレードで緊張感を持って取引を行うことが重要です。しかし、デモトレードでは緊張感が薄れてしまうため、本番でのトレードには向かない場合があります。
そこで、余剰預金で実践勉強を行うことをおすすめします。余剰預金で始めれば、資金をすべて失っても大きなダメージは負いません。初めは失敗の方が多くなることが予想されますが、FXの世界から退場しないように、何度でも挑戦できるように余裕を持ってトレードを始めましょう。
ニュース・SNSで情報を集める
FXでは、戦略や手法が確立されていますが、現在の相場に合った適切な戦略を選択することが重要です。その判断には、リアルタイムの情報収集が必要です。ニュースやSNSを活用して、有益な情報を得ましょう。
また、有益なアカウントをフォローすることも有効です。情報を得たら、まとめて分析し、適切な戦略を選択しましょう。
余裕のある取引を心がける
FX初心者は、勝つための手法を探すことが多いですが、適切な判断を下すことが最も重要です。
判断を下すためには、余裕を持って取引を行うことが必要です。切羽詰まった取引は避け、常に余裕を持って取引を行いましょう。
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